マカンの中古が安い理由は?値崩れの訳と買ってはいけない個体

中古車展示場に並ぶ初代マカンのイメージ

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『ポルシェなのに、マカンの中古って意外と安くない?』と驚いた方もいるはずです。

結論から言うと、マカンの中古が安く見えるのは「台数が多い」「新車価格が高くて値落ち額が大きく見える」「維持費の不安で買い手が絞られる」の3つが重なるからです。安い車がすべて悪いわけではありません。

ただ、中には安い理由がはっきりある個体もあります。この記事では理由の見分け方と、避けたい車の特徴をお伝えします。

目次

ポルシェ マカンの中古はなぜ安く見える?

先に結論

マカンは2014年から10年以上売られたポルシェの量販モデルで、中古の台数がとても多い車です。新車価格が高いぶん、何年か経つと下がった金額が大きく見えて「値崩れ」と感じやすいんです。

まず、初代マカン(ガソリン版)の新車価格を年代ごとに見てみましょう。

世代の目安当時の主な新車価格(税込)
初代 前期(2014〜2018年)マカン 685万円、S 805万円、ターボ 1,066万円(2014年)
初代 中期(2019〜2021年)ターボ 1,252万円(2019年10月)
初代 後期(2021〜2026年)マカン 871万円、T 933万円、S 1,115万円、GTS 1,339万円(2025年4月の最終価格)
2代目 エレクトリック(2024年〜)1,070万円〜1,559万円(2026年10月時点)

前期・中期・後期の年式の区切りは目安で、登録時期で前後します。

2014年のマカンは685万円からでした。今のマカン エレクトリックは1,070万円からなので、古いマカンの中古が今の新車と比べてかなり安く見えるのは自然なことなんです。

マカンの中古が安く見える3つの理由を示した図解

新車価格の値上げで、中古の見え方も変わる

マカンは新車価格が何度も上がってきました。初代後期のガソリン版を見ると、導入時と最終の価格でこれだけ違います。

グレード後期の導入時最終価格(2025年4月)差
マカン754万円(2021年7月)871万円117万円
マカンT840万円(2022年2月)933万円93万円
マカンS977万円(2021年7月)1,115万円138万円
マカンGTS1,188万円(2021年7月)1,339万円151万円

同じ後期のマカンでも、2021年に買われた車と2025年に買われた車では、新車価格が100万円以上違うことがあります。中古の値段を「新車からいくら下がったか」で見る時は、その車がいくらで売られていたかを確かめておきましょう。

台数が多く、比べられやすいから?

マカンはポルシェの中でも数が出たモデルです。台数が多いと、中古車の店どうしで値段を比べられやすくなります。

似た条件の車がたくさん並ぶと、少しでも条件の悪い車は値段を下げないと売れません。これが「安いマカンが目に入る」理由の一つです。

人気の理由や販売の様子はマカンはなぜ売れる?でくわしく見られます。

「値崩れ」と「台数が多い」は別の話

台数が多いことと、価値が落ちていることは同じではありません。グレード・色・状態のいい車は、台数が多くても値段が保たれやすいんです。

同じ年式でも値段に差が出るのはなぜ?

台数が多い分、同じ年式のマカンでも値段にかなりの開きが出ます。差が付きやすいのは、グレード・色・オプション・走行距離・整備記録です。

例えば、スポーツクロノやエアサスが付いた車と、何も付いていない車では、新車の時点で数十万円違うことも。中古ではその差が小さくなりやすく、装備の多い車がお得に見えることもあるんです。

値段に差が付きやすいところ安い車に多い傾向
グレード2.0Lのマカン(台数が多い)
色好みが分かれる色
オプション装備が少ない
整備記録記録が少ない、または無い
年式初代前期(2014〜2018年)

これは中古車選びの一般的な傾向で、すべての車に当てはまるわけではありません。色ごとの売る時の差はマカンのリセールバリューで見られます。

維持費や修理費が心配で、買い手が減るから?

『ポルシェって、買った後のお金がかかりそう』と感じる方は多いですよね。こう考える人が多いほど、中古の買い手は絞られて値段は下がりやすくなります。

実際、初代マカンには修理費が大きくなりやすい箇所があります。

初代マカンでよく話題になる箇所中古で値段に響きやすい理由
ウォーターポンプ・冷却水漏れ年数が経つと出やすいと言われる
トランスファー4WDの要の部品で、交換になると出費が大きい
PDK(7速デュアルクラッチ)変速の不具合は修理費が読みにくい
エンジンマウント・オイル漏れ年式と距離が進むと出やすい

修理費は症状と年式で変わり、数十万円になることもあります。だからこそ、整備記録がある車とない車で値段に差が付くんです。

税金も見ておきましょう。

エンジン自動車税(年)
2.0L 直4ターボ(マカン・マカンT)36,000円(2019年10月以前登録は39,500円)
2.9L・3.0L V6(S・GTS)50,000円(2019年9月以前登録は51,000円)
3.6L V6(初代ターボ)66,500円(2019年9月以前登録)
マカン エレクトリック25,000円

ガソリン車は登録から13年を超えると自動車税が重くなります。2014年登録の初代前期は2027年以降が対象なので、古い年式ほど値段が下がりやすいんです。

維持費の全体はマカンの維持費は年間いくら?でまとめています。

EVへの世代交代で、ガソリン版が下がっている?

『ガソリンのマカンが生産終了なら、むしろ値上がりするんじゃない?』という声もあります。ここは考え方が分かれるところです。

2代目マカンはEV(マカン エレクトリック)だけになり、ガソリン版は2026年7月末で生産終了と報道されています。新しいモデルが出ると、前の世代の中古は値段が下がりやすくなるのが一般的です。

一方で、ガソリンのマカンを求める人が中古に集まれば、状態のいい後期型は値段が保たれる可能性もあります。どちらに動くかは断定できないので、相場は時期と地域で変わると考えておきましょう。

機械式駐車場に入らないことも影響する

マカンの全幅はガソリン版で1,925mm、エレクトリックで1,940mmです。多くの機械式駐車場は全幅1,850mmまでの制限があるので、置き場所で諦める人もいるんですよね。

駐車場の条件で買い手が減ることも、中古の値段が上がりにくい理由の一つです。

世代交代を踏まえて見ておきたいこと
  • 欲しいのはガソリン版か、EVのマカン エレクトリックか
  • ガソリン版なら、初代後期(2021年7月以降)か、それ以前か
  • 自宅に充電設備を置けるか(EVを選ぶ場合)
  • 何年乗って、いつ売るつもりか

安いマカンで買ってはいけない個体の特徴

ここが大事なところです。安い理由が「台数」や「年式」なら問題ありません。でも、車そのものに理由があるなら話は別です。

避けたい個体の特徴
  • 修復歴があるのに、どこをどう直したか説明がない
  • 整備記録(点検記録簿)がない、または途中から抜けている
  • メーター内に警告灯がついている、または消した跡がある
  • 発進や変速でぎくしゃくする、異音がする
  • 冷却水やオイルのにおいがする、下回りに漏れの跡がある
  • 走行距離のわりに内装やハンドルの傷みが大きい

例えばこんな会話になったら、一度立ち止まってみてください。

「整備記録はありますか?」
「前のオーナーさんのものは残っていないんです」

記録がないこと自体はあり得ますが、その分の安さかどうかを考える必要があります。

安いマカンの中古で避けたい個体の特徴を示した図解

左ハンドルや並行輸入は悪い車?

ガソリン版の左ハンドル車は、中古や並行輸入で流通しています。左ハンドルだから悪いわけではありません。

ただ、日本の正規販売店で売られた右ハンドルの車より買い手が少なく、値段が安めになることがあります。売る時も同じ理由で値段が付きにくい点は知っておきましょう。くわしくは正規ディーラーと並行輸入の違いで見られます。

結論から言うと、安さの理由を販売店がはっきり説明できる車は、検討してもいい車です。説明があいまいな車ほど、買った後に出費がかさむおそれがあります。

迷った時は、同じ年式・グレードの車を2〜3台並べて、整備記録と保証の差で比べてみてください。

安くても「買い」のマカンはどれ?

『じゃあ、安いマカンは全部やめた方がいいの?』と思いますよね。そんなことはありません。

安くても検討しやすい個体
  • 整備記録がそろっていて、定番故障の修理済み記録がある
  • 年式は古めでも、走行距離に対して状態がいい
  • 人気の色ではないだけで、中身に問題がない
  • 認定中古車として保証が付いている
安さの理由を説明できない個体
  • 修復歴の中身が分からない
  • 警告灯や異音があるのに「様子見で大丈夫」と言われる
  • 保証が付かず、記録もない

保証を付けて安心して買いたい方は、マカンの認定中古車は買いかで一般中古との差を見ておくといいですよ。

EVの中古なら事情が少し違います。マカン エレクトリックの中古は買い?で確認点をまとめています。

現車確認で見ておきたいこと
  • 点検記録簿で、何年何kmに何を交換したか
  • エンジンをかけた直後と温まった後の音や振動
  • 試乗での変速のなめらかさと、曲がる時の引っかかり
  • 下回りやエンジンルームの漏れの跡
  • 警告灯が一度ついてから消えるか

中古車全体の選び方はポルシェ マカンの中古車の選び方で、新車と比べたい方はマカンの値引き相場と交渉の順番も参考になります。

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※相場は年式・走行距離・状態で変わります。

よくある質問

マカンの中古はなぜ安いのですか?

台数が多く比べられやすいこと、新車価格が高く値落ち額が大きく見えること、維持費の不安で買い手が絞られることが重なるからです。

マカンは値崩れしやすい車ですか?

年式・グレード・状態で大きく変わるので、一概には言えません。状態のいい後期型や上位グレードは値段が保たれやすいと言われます。

安いマカンで一番気をつけることは何ですか?

整備記録と修復歴の中身です。初代はウォーターポンプやトランスファーなど修理費の大きい箇所があるので、記録で交換や点検の履歴を確かめてください。

ガソリンのマカンは生産終了で値上がりしますか?

値上がりするとは言い切れません。世代交代で下がりやすい面と、ガソリン車を求める人が集まる面の両方があります。

古いマカンは税金が高くなりますか?

ガソリン車は登録から13年を超えると自動車税が重くなります。2014年登録の初代前期は2027年以降が対象です。

まとめ

この記事の要点
  • マカンの中古が安く見えるのは、台数の多さ、値落ち額の大きさ、維持費の不安が重なるから
  • 初代の新車価格は2014年に685万円からで、今のエレクトリック1,070万円と比べると安く見えやすい
  • 自動車税は2.0Lで36,000円、V6で50,000円。13年超で重くなる
  • 修復歴の中身が分からない、整備記録がない、警告灯がある車は避ける
  • 安くても記録がそろっていて保証が付く個体なら検討しやすい
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マカン買いたいドットコム 編集部

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