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『中古のマカンを探していたら、前期・中期・後期と書いてあって違いが分からない』という方も多いはずです。
結論から言うと、初代マカン(95B)は2014〜2018年が前期、2019〜2021年が中期、2021〜2026年が後期の目安です。エンジンと出力、テールランプとセンターコンソールの形で見分けられます。
この記事を読めば、年式ごとの違いと、中古で狙いやすい年式が分かります。
マカンの前期・中期・後期とは?
まず、「前期・中期・後期」はポルシェの公式な呼び方ではありません。マイナーチェンジの前後を区別するために、中古車の世界で使われている通称なんです。
初代マカン(社内型式95B)は、2014年の登場から2回の大きなマイナーチェンジを受けています。1回目(2018年11月〜)から中期、2回目(2021年7月〜)から後期と呼ぶのが一般的です。
| 区分 | 通称 | 年式の目安 | 日本での発売 |
|---|---|---|---|
| 前期 | 95B | 2014〜2018年 | 2014年2月(S・ターボ)、2014年4月(2.0L) |
| 中期 | 95B.2 | 2019〜2021年 | 2018年11月(ベース)・2019年(S/ターボ) |
| 後期 | 95B.3 | 2021〜2026年 | 2021年7月 |
年式の境目は登録時期で前後するので、あくまで目安です。同じ2019年式でも、前期の在庫が遅れて登録された個体もあり得ます。
ちなみに2024年7月に日本で受注が始まったマカン エレクトリックは、初代の後期ではなく2代目です。中身がまったく別の車なので、混同しないようにしておきましょう。
年式ごとのエンジンと出力の違い
『同じマカンSでも、年式で中身が違うの?』と驚く方もいますよね。
実は、Sとターボは年式でエンジンそのものが変わっています。ここが前期・中期・後期を選ぶ時の一番大きなポイントです。
| グレード | 前期(2014〜2018年目安) | 中期(2019〜2021年目安) | 後期(2021〜2026年目安) |
|---|---|---|---|
| マカン(ベース) | 2.0L直4ターボ 237PS | 2.0L直4ターボ | 2.0L直4ターボ 265PS |
| マカンT | なし | なし | 2.0L直4ターボ 265PS(2022年2月〜) |
| マカンS | 3.0L V6ツインターボ 340PS | 3.0L V6 354PS | 2.9L V6ツインターボ 380PS |
| マカンGTS | 360PS(2015年11月〜) | 2.9L V6 380PS(2020年1月〜) | 2.9L V6ツインターボ 440PS |
| マカン ターボ | 3.6L V6ツインターボ 400PS | 2.9L V6 440PS | 廃止 |
| ターボ パフォーマンス | 440PS(2016年9月〜) | なし | なし |
全世代を通して、変速機は7速PDK(デュアルクラッチ)、駆動は全車4WDです。MTやハイブリッドの設定はありません。
後期になるとターボが廃止され、GTSが440PSでガソリン版の最上級になりました。ターボの名前は、2代目のEVで復活しています。

見た目と内装での見分け方
『写真だけで前期か後期か見分けられる?』という疑問もよく聞きます。
結論から言うと、まず後ろ姿のテールランプを見るのが早いです。
- テールランプが左右で分かれていれば前期、横一文字につながったLEDなら中期以降と考える
- ナビ画面(PCM)が10.9インチの大きな画面なら中期以降と考える
- センターコンソールがボタンの並びではなく、タッチ式のパネルなら後期と考える
- 最終的には車検証の初度登録年月と型式で確かめる
テールランプの一文字化は、中期でいちばん目立つ変化です。前期と中期は後ろから見るとすぐ分かります。
中期と後期は外観が似ているので、室内のセンターコンソールを見るのが確実です。後期はボタンが減り、タッチ式のパネルに変わっています。
例えばこんな会話です。
「この2020年式、前期ですか中期ですか?」
「テールランプが横一文字なら中期です。車検証の登録年月もあわせて見てみましょう」
マカンの型式の見方
『型式で年式が分かるって聞いたけど、どこを見ればいいの?』と思いますよね。
車検証には「型式」の欄があります。ガソリン版の最終型(後期)は、マカン・マカンTが7BA-J1PT、Sが7BA-J1NU、GTSが7BA-J1NUAです。
| 世代・グレード | 日本の型式(車検証) |
|---|---|
| 初代後期 マカン/マカンT | 7BA-J1PT |
| 初代後期 マカンS | 7BA-J1NU |
| 初代後期 マカンGTS | 7BA-J1NUA |
| 2代目 マカン(エレクトリック・RWD) | ZAA-H2TA12 |
| 2代目 マカン4 | ZAA-H2TA22 |
| 2代目 マカン4S | ZAA-H2TB |
| 2代目 マカンGTS | ZAA-H2TD |
| 2代目 マカン ターボ | ZAA-H2TC |
前期・中期の型式は、年式やグレードで細かく分かれています。中古で見る時は、販売店に車検証の写しを見せてもらうのが確実です。
型式は任意保険の料率クラスにも関わるので、買う前に保険の見積もりを取る時にも役立ちます。
年式によるタイヤサイズの違いもチェック
後期のタイヤは前後で太さが違う「前後異径」です。グレードでサイズが変わるので、交換費用を見積もる時の参考にしてみてください。
| 後期グレード | 前 | 後 |
|---|---|---|
| マカン(2.0L) | 235/55R19 | 255/50R19 |
| マカンT/S | 265/45R20 | 295/40R20 |
| マカンGTS | 265/40R21 | 295/35R21 |
前後でサイズが違うので、前後を入れ替えるローテーションはできません。スペアタイヤも積まれていないので、パンクした時の対処も確認しておくと安心です。
自動車税と年式の関係
ここは見落としやすいところです。
前期と後期では、同じグレード名でも排気量が違うので、自動車税が変わることがあります。
| 排気量 | 該当する主なグレード | 自動車税(年) |
|---|---|---|
| 2.0L(1,984cc) | マカン・マカンT | 36,000円(2019年10月以前登録は39,500円) |
| 2.9L・3.0L | S・GTS | 50,000円(2019年9月以前登録は51,000円) |
| 3.6L | 前期ターボ | 66,500円(2019年9月以前登録) |
もうひとつ気をつけたいのが、13年超の重課です。2014年登録の前期は、2027年以降に税金が上がる対象になってきます。
前期を安く買っても、税金と修理代で差が縮まることもある、というのは覚えておきましょう。
中古で狙うならどの年式?
『結局、どの年式を買えばいいの?』というのが一番知りたいところですよね。
結論から言うと、予算に余裕があるなら後期、価格を抑えたいなら中期が選びやすいです。前期は安く見えても、整備の記録がしっかりした個体に絞りたいところです。
- タッチ式コンソールなど装備が新しい
- 2.0Lが265PSに上がり、マカンTも選べる
- ポルシェ認定中古車の保証に入れる個体が多い
- 価格が下がっていて手が届きやすい
- 年数が経ち、修理が重なりやすい
- 13年超の重課が近づいている
前期の故障でよく話題になるのは、ウォーターポンプや冷却水漏れ、トランスファー(前輪へ力を配る装置)、PDKの不具合、エンジンマウント、オイル漏れです。修理代は内容と依頼先で大きく変わるので、整備の記録で交換済みかを確かめてみてください。
価格の安さだけで前期を選び、買ったあとに冷却系やトランスファーの修理が重なるケースです。走行距離よりも、これまでの整備の中身を優先して見ておきましょう。
『前期でも状態が良ければ買っていいの?』と迷う方もいますよね。
整備がきちんとされてきた個体なら、前期でも選ぶ価値はあります。見に行く時は、次の点を販売店に聞いてみてください。
- 冷却水漏れやウォーターポンプの交換歴があるかを聞く
- トランスファーやPDKの修理・点検の記録を見せてもらう
- エンジン下まわりにオイルのにじみがないかを確かめる
- 試乗で発進時のショックや異音がないかを確かめる
- 保証が付くか、付くなら期間と範囲を確認する
記録が残っていない個体は、価格が安くても慎重に考えたいところです。
認定中古車(ポルシェ アプルーブド)なら、111項目の点検と12〜36か月・走行距離無制限の保証が付きます。初年度登録から15年までが対象なので、前期の古い個体は対象から外れていくことも頭に入れておきましょう。

前期・中期・後期とエレクトリックの関係
最後に、2代目との関係も確認しておきます。
2代目のマカン エレクトリックは2024年7月17日に日本で予約受注が始まりましたが、ガソリンの後期型はその後も2026年7月末(報道)まで作られていました。
つまり、2024〜2026年式のマカンには、ガソリンの後期型とEVの2代目の両方があるんです。年式だけで判断せず、車名と型式で見分けるようにしてみてください。
| 2024〜2026年式で見かける車 | 見分け方 |
|---|---|
| ガソリンの初代後期 | 型式が7BAから始まる・給油口がある・7速PDK |
| 2代目マカン エレクトリック | 型式がZAAから始まる・充電口がある・全長4,785mm |
『後期を買ったつもりがEVだった』ということは起きにくいですが、年式だけで中古を探すと両方が混ざって出てきます。絞り込みの時は、燃料の種類も条件に入れておくと探しやすくなります。
モデルチェンジの流れと次期モデルの話はマカンの新型・フルモデルチェンジはいつ?で、歴代の価格の流れはマカンの新車価格一覧でまとめています。名前の意味はマカンの名前の由来でどうぞ。
中古でも値引きの考え方は役に立つので、トップのマカンの値引き相場と限界額もあわせて読んでみてください。
よくある質問
マカンの前期と後期はいつからいつまでですか?
目安として、前期が2014〜2018年、中期が2019〜2021年、後期が2021〜2026年です。境目は登録時期で前後するので、車検証で確かめるのが確実です。
前期と中期はどこで見分けますか?
いちばん分かりやすいのはテールランプです。中期からは左右がつながった横一文字のLEDになっています。
マカンはいつから日本で売られていますか?
2014年2月にSとターボの受注が始まり、2014年4月にベースの2.0Lが加わりました。
後期にマカン ターボはありますか?
ありません。ターボは2021年7月の後期型で廃止されました。2代目のEVで、マカン ターボとして名前が復活しています。
前期のマカンは故障が多いですか?
年数が経っているので、冷却系やトランスファー、オイル漏れなどの修理が出やすくなります。整備の記録で交換済みかを確かめて選ぶのがおすすめです。
まとめ
- 初代マカン(95B)は前期2014〜2018年、中期2019〜2021年、後期2021〜2026年が目安
- Sとターボは年式でエンジンが変わり、後期はターボ廃止・GTSが440PS
- 前期と中期はテールランプ、中期と後期はセンターコンソールで見分けやすい
- 2.0Lは年36,000円、2.9L・3.0Lは年50,000円の自動車税(新しい登録の場合)
- 中古は後期か中期が選びやすく、前期は整備の記録を重視する





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